工房の日々
織る手
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まだ教室に通われて半年にも満たない方ばかりなんですが、織る手つきが様になってきました。
織り機に掛けた経糸に緯糸を通して経糸を交差させ、また緯糸を通す。
その繰り返しで布になっていくのですが、緯糸を巻く道具として、板杼やシャトルを使います。
緯糸の太さや織る幅など、また織り機の仕様によって使い分けます。
最初は糸に遊ばれているかのようにアタフタしていたのに、
シャトルがこつんと床に落ちるたびに拾いに行っていたのに、
いつの間にか上手に織れるようになるもんです。
音で分かります。
シャトルを走らせるシャーっという軽やかな音の後の筬を打つ音、、
耳に心地よい音が続くと織られていく布も美しく整ってくる。
(上手になったね)と心の中で褒める。
これは手紡の糸でリズミカルな織りの音はしない。
そ~っと緯糸を通さないと何処で経糸が絡んでいるかわからないからね。
初心者にしてはちょっと細く紡ぎ過ぎたから、なおさら。
たて糸が切れないように慎重にお願いします。
心棒強くも織物には大切な心得。これは翔工房の手織り枠を使ったノッテイング。
白のラグ糸で椅子敷きを織っています。
これもラグ糸を一段結んだら糸がほつれないように数段平織りします。
根気のいる織です。
でも出来上がったものは一生ものです。
(工房で皆さんか使っている椅子敷きは30年以上前に織ったものですが、今だ皆さんのお尻の重みをしっかり受け止めていますよ)
明日は一日手織り体験の方がマフラーを織りに来られます。
用意したたて糸に対して緯糸はどんな色を選ばれるのか、、
一期一会を楽しませていただきます。