工房の日々
山陰染織旅4日目
山陰の旅も最終日。
いよいよ木綿街道へ。
上の写真は醤油仕込みの様子を自宅にある皿茶碗を針金で繋いで作くられたもの。
一式飾りと言い、ここ平田の町、独特なものです。
初めて見ました。
年に一度の神社のお祭りに作られ、終われば分解してしまうというもの。
飾られているたはお醤油屋さん。
山陰地方では一度作った醬油を大豆と麹に入れもう一度醬油を作るという二度手間の醤油を作るそうです。
お味見。
九州の醤油は甘いので如何なものかと恐る恐る舐めてみましたら、あら美味しい、でした。
うま味が濃いかったです。
お蕎麦の出汁が美味しいのはこの醤油があるからですね。
醤油屋の友人がいるのでお土産に買いました。
醤油屋さんが木綿街道の入り口でここからが木綿街道。
一番大きな建物、本石橋邸で、木綿街道の成り立ちを詳しくお聞きしました。
石橋さんのご先祖様がこの地に綿花栽培を始めて、後には、木綿の集散地として発展しました。
戦後、木綿の生産が途絶えその面影はこの屋敷や街並みだけとなっています。
村穂御大に聞いたことと重なりました。
ここにはたくさんの一式飾りが保存してありましたよ。
機織りしてる飾りも
よく見ると我が家でも使っていたようなお皿がありました。
これらは職人さんが作ったのではなく各家庭で毎年、作るのだそうです。
お隣さんには負けないぞ感が見え見えです。
庶民の芸術、、まさに民芸か。
この飾りは街並みの奥の宇美神社のお祭りの時に通りの家の前に飾られるそうです。
張り紙の7月20日がお祭りの日。
ここは縁切りの神様だそうです。
悪縁をここで切ってから出雲大社に参ると良縁に結ばれるそうです。
ここで食べた綿の花御膳が美味しかった。
丁寧に作られた家庭の味で、最後に出雲そば付きは嬉しかったです。
さあ、いよいよ次は出雲大社、、のつもりでしたが、その横の「古代出雲歴史博物館」


今回の旅の最初に行った荒神谷で発掘された358本の銅剣がすべて収めてありました。
美しかった。
江崎さんの旅の計画は物語があって、始まりに蓮の花を見せて、最後にこれを見せたかったんですね。
やはり出雲大社には参らずの参道の入り口で、名古屋から来られた工房楽布の鈴木さんとお別れしました。
私と江崎さんは夕方の飛行機まであと少し時間つぶし。
出雲大社のすくそば、稲佐の浜。
この日は風が強かったせいか、日本海の荒波が轟音とともに幾重にも押し寄せてきて見ごたえありました。
神無月に全国の神様がこの浜に集まって、揃って出雲大社の向われるそうです。
だから、ここでは神在月。
えびす様は留守番。
海を見ながら、心は古代の衣装を着た大国主大神を想像してしまう。
そしてもう一つ、これも出雲大社のすぐ近く。
すごいです。
大国主大神の国造りを助けた神様だそうな。
うち氏神様より狭い小さなお宮さんでしたがすごいご神木が、、
樹齢1000年以上の椋木でした。
私の巨樹好きを覚えてくださっていた江崎さんからのサプライズ。
感謝。
これで三泊四日の島根、鳥取の旅は終わりです。
ずらずらと時系列で記録のつもりで書きました。
今回の旅は、私の心に何か大事な塊が入り込んだ気がするのです。
うまく言えませんが、良い感じなのです。
