
LifeWork Textile
翔工房は、福岡県小郡市にある
織り物の製作工房です。
得意とするのは、羊毛を手紡ぎした糸で織る
ホームスパン。
羊毛や綿、麻、絹など、天然素材の面白さは、
糸を紡ぐとよくわかります。
産地や個体、またその年の気候で様々に変わる
天然繊維は、
生きもののもつゆらぎそのもの。
それらを細やかに感じながら糸を紡ぐことで、
素材の特性が生きた布が織れるのです。
時間をかけて自分の手で布を織ることには、
どんな意味があるのでしょうか?
大昔から、人は自然のものから糸を紡ぎ、
身の回りのものを織ってきました。
今は、お金で何でも手に入る時代。
現代の機械織りの技術は
手織りのように見せる事さえできます。
一人の手で作られた織り物のもつ魅力、
身の回りのものを一から手で織る楽しさ、
誰かをあたためるものを作るということ、
そこに人の暮らしの豊かさがあるように思います。






Textile School
翔工房では、作家活動の傍ら、
糸紡ぎから染め、織りまでの一連の布作りを
一から学ぶ教室を運営しています。
一人ひとりの経験や技術に合わせた個別指導です。
テキスタイルを総合的に学ぶ「通年コース」と、
特定の技術や知識を短期で学ぶ「特別講座」、
初心者の方には「一日体験講座」もあります。

1986年、翔工房を設立。大塚テキスタイルを卒業後、織物の道一本で活動を続ける。「染め」「紡ぎ」「織り」の技術を習得し、作家活動を行いながら原毛から布を作り上げる技術を習得できる織物教室も開講しています。
2011年には、より高いレベルの技術や感覚を習得し、織物の作家や先生になる人材を育てるため「SHOテキスタイル研究所」を設立。2022年、10年を区切りに、研究所は「研究科」として新たにスタートします。
織物の文化と技術、考え方を次の世代に繋いでいきたいという想いで活動中。
受賞歴
- 1992~2019
日本民藝館展 日本クラフト、高岡クラフトコンペ、光る羊、羊パレット等の公募展で入選入賞歴あり
略歴
- 1954
福岡県生まれ
- 1974
桑沢デザイン研究所卒
- 1977
大塚テキスタイル学園Ⅱ部ウィービング科卒
- 1986
翔工房開設
- 2004
「星のであい展」立ち上げ
- 2011
SHO テキスタイル研究所立ち上げ
- 2017
ITOBA代表
活動歴
- 1985〜2017
ギャラリーおいしにて初個展その後5回開催 SHOテキスタイル研究所作品展2回開催/福岡(〜2017まで)
- 2004~2015
小さなまちのちいさなアーティスト展・
fancy artists 展 / 福岡- 2011
「糸と糸の間に」 / 手の間 / 福岡
- 2012
「点と線と面」 / 松楠居 / 福岡
- 2013
「田篭みつえ 纏う布」 / 千疋屋ギャラリー / 東京
「手織り 手紡ぎ 羊毛展」 / うなぎの寝床 / 福岡
「桜展」 / うなぎの寝床 / 福岡- 2014
東京スピニングパーティ / 東京
楽布展 / 名古屋- 2015
東京スピニングパーティ / 東京
- 2017
楽布展 / 名古屋
- 2018
Mitsue tagomori exhibtonイタリア会館・福岡spazio / 福岡
ITOBA 繊維表現ことはじめvol.1 (アジア美術館) / 福岡
テキスタイル研究所作品展ギャラリー風 / 福岡- 2019
ITOBA 繊維表現いとあつめvol.2 (アジア美術館) / 福岡
SHOテキスタイル研究所作品展ギャラリー風 / 福岡
粘土と布の二人展イタリア会館・福岡spazio / 福岡- 2020
SHOテキスタイル研究所作品展 イタリア会館・福岡spazio / 福岡
- 2021
ITOBA 繊維表現いとをかしvol.3(アジア美術館) / 福岡

長年、織り物の学びの場となっていた翔工房は、開発計画のため2022年に移転しました。新しい工房はすぐ近く。八女の奥山から切り出した杉の丸太を組んで建てられた平屋には、工房とギャラリーを併設しています。真夏に白い花を咲かせる大きなシマサルスベリが目印です。

新しい工房に併設されたギャラリーでは、年間を通じて様々な企画展を行っています。どなたでもご覧いただけますが、展示の時のみオープンしています。カレンダーをご覧ください。