Kunugi
くぬぎ Kunugi
ブランケットとしてソファーの傍らに置いてほしい作品です。昼夜織という技法でリバーシブルになっています。白っぽいほうが羊毛の自然の色で、これまで紡いできた思い出の糸達です。硬い毛があったり太かったり細かったりと、手紡ぎ糸のそれぞれの表情を見ているだけで草原で草を食む羊たちを想像してしまいます。
裏側は英国産の ”チェビオット” というツイード生地に良く使われる羊毛を茶色に染めて、わざとボコボコに紡いでいます。カテキューという天然染料のこっくりとした茶色は大地の色と重なります。大判で、昼夜織は経糸の本数が通常の2倍なので大変苦労しましたが、これに包まったらきっと暖かいだろうと思いながらの作業は楽しくもありました。
ずっしり重いブランケットの名前は "くぬぎ" です。前の工房に大木が何本もあって、四季折々にいろんな姿を見せてくれました。いつもくぬぎに包まれて暮らしているような安心感があり、その木肌の色が焼き付いています。
- 原材料
- 羊毛各種(原毛)
- 糸
- 手紡ぎ
- 染め
- 自然色、カテキュー
- 織り
- 昼夜織