翔工房
Sho Textile Factory

工房の日々dairy note

工房の日々

一生物でき上り~

work,Workshop,

とてもいい笑顔ですね(了解を得て載せてます)
ギャッベ織り椅子敷き体験で、初の2枚繋ぎ完成です。イランのカシュカイ族が紡いだ羊の糸は、油分は抜いてありますがとても汚れています。
先ずは砂埃で、これは砂漠の砂なんだと思えばロマンチックですが、やっぱり触るたびにざらざらと汚いです。
それをものともせずにひと結び、ひと結び、、

手から生まれる物は美しいと実感。
そして、同じことをしても、どれひとつとして同じものはない。

もう一人の方のも素敵ですね。作ったご本人のお顔は隠れていますがとても満足してある様子でした。
良かったです。

実は、皆さんに使ってもらっている糸は、織り始めるまでにとても手間がかかります。
写真はアフガニスタン北部のトルクメン族が紡いだ糸です。
なぜか7mくらいに切り揃えてあるのですが、それを織りやすいように解くのがとても大変なんです。
5人がかりで一日かけて、やっと5キロほどを小さな糸玉にしました。

これもマットに織るための下準備です。
きれいに紡績してある糸と違って、一筋一筋糸の表情が違いますね。
解きながら、想像もつかないくらい遠いところで紡ぐ人の顔を想像してしまいます。
その人の手の跡を感じる糸で、一生使ってもへばることのない敷物に織りましょう。
そして、どなたかに使ってもらえることを念じて。
私も体験の方の倍の大きさの45㎝×45㎝の椅子敷き織り始めました。

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