工房の日々
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朝からの激しい雨で、予定していた用事をやめて機の調整に没頭。
この前の水色から一転、今度は茜色の二重織りです。
素材も苧麻からウールへ。
昨晩のうちに綜絖通し、筬通しは済んでいたのに織り始めたのは午後になってからでした。
8枚綜絖の天秤機はおそらく、4~50年前に作られています(50年を超えているかも、、製造番号から察するに)
本体は飴色のしっかりした材ですが、招き棒は曲がっています。
折れたところを補正しているところも、、だから上手く上下しない。
だましだまし、、茜の色彩の饗宴を楽しむ織りが始まりました。
先日、観に行ったミナポルホネンの「つづく」で壁に書いてあった言葉が胸の中にぼんやり浮かんできます。
『自分で感じたことと手の技術が一直線につながるまでにあとどのくらい深く考え、作り続ければそこに到達するだろうか』・・田中景子
そうだね、、
到達しないかもしれないね。
でも
苦しみより楽しみの方が大きいと思えるうちは続けられるよね。
雨の中、バラの花を持ってきてくれる人あり。
このバラは2月まで前の家に植えていたもの。
ユンボで引き抜かれる運命だったのを友人が救って行ってくれた。
一番に咲いた花は持ち主のところにと。
花好きの元で変わらずに咲き続けることでしょう。
嬉しいです。
家に植えていた時より大きな花で葉っぱなんて艶々。