工房の日々
手紡ぎ糸のマフラー

急に肌寒くなりました~
いよいよマフラーの季節到来です。
写真は生徒さんの作品です。
最初の方は一年がかりでやっと完成しました。
(途中ほかのことをしていたからですが、夏の暑さが長く続いたからウールに触る気しませんでしたよね)
縮絨してアイロンで形を整えた後、首に巻いてもらいました。
自然色の薄茶でご本人の装いにぴったりです。
次の写真は、グーズアイ模様。
ハンドカードの大らかな糸でしたが形になると手紡ぎ糸らしい?素朴な愛らしさが出ています。
写真ではわかりにくいですが、8枚綜絖の織り機を使ったので織り終わりの糸が40cm近く残ってしまいました。
これを捨てるのはとてもやりきれない思いがありましたので片方は全部使って長い房にしてもらいました。
両方の房の長さが違っていますが意外と可愛いです。
丁寧に紡いでいた姿が蘇りますので糸を全部使えてよかったです。
同じ原毛を紡いでも、同じように織っても、
紡いだ人の手の作り出したものはビックリするくらい表情が違います。
けれど、どれも美しい。
翔工房では、織物を習いに来た方が次第に手紡ぎ(ホームスパン)に魅かれていきますが、必然ですね。
上の写真は私がこれまで紡いで織ったホームスパン生地の残布です。
服を作った後の端切れですが捨てられなくて取ってあります。
どれを見ても紡いだ時の思いが蘇ってきます。
ご購入された方の顔までね。
これを何とか蘇らせたいと可愛いマスコットを作っています。
中身?も残布(ウール)なので針山として使っていただくと針が錆びにくいと思います。
手でぎゅっと握りしめたときの弾力がたまりません。
マスコットとはお守りの意味もあるようです。
時間をかけて作ったものですから念が入っています笑、きっと身守りになりますよ。
沢山は作れませんが
福岡アーツ&クラフツで販売いたします。
良かったら触りに来てください。
