翔工房
Sho Textile Factory

工房の日々dairy note

工房の日々

コツコツの先に

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ホームスパンを学びたいと昨年10月から月2回のペースで教室に通われるiさんのマフラーがやっと織り上がりました。
、、写真は織り終わった後の最後の切り落とし笑(織り機から外すのを忘れて帰ったみたい)
出来上がりは今度。

翔工房では最初の1枚(マフラー)はすべて工房で作業をしてもらいます。
原毛選び→ほぐし→ハンドカード掛け→紡ぎ→織り→縮絨→仕上げのアイロンかけ
どの作業もやり方の違いで出来上がりに差が出ます。
糸を紡ぎあげるまでが長いので、紡ぐ姿勢などに変な癖がつくと後でなかなか直せません。
だから、ず~っと見張ってます笑
無理のない姿勢で、原毛のほぐし方からハンドカード掛け、紡ぎ車の調整の仕方を繰り返ししてもらいます。
その中で原毛の持っている特性を素直に糸にする紡ぎ方をお伝えしています。
そんな時間と根気のいる作業から生まれる布はぬくもりと愛情がたっぷり詰まった極上品なのです。
時間をかけてやっと作り上げたときの喜びは体験してみないと理解できないと思いますが、急登の山を登り、頂上にたどり着いたときの達成感、眼下の景色を独り占めにしているような優越感すら感じてしまいます。

などと、大げさにホームスパンのことを語ってしまいましたが、自分の手の中から作り出したものは何でも愛おしいものです。

さて最近、どの織り機にも糸が掛かっていて、待ちまで出るくらい忙しかったのですが、今週はのんびりムード。
私の出番も少ないので皆さんの作業を見ながら糸巻。
写真は昨年のユーカリ染めの講習会の時に染めたものです。
黄色っぽいベージュはミョウバン染、鉄媒染のグレーは濃くてきれいです。
糸は染めるときは綛の状態ですから巻かないことには何も始まりません。
面倒ですが皆さんがすぐ使えるようにコツコツと巻き貯めています。
でもこの糸巻の作業、手を動かして糸が巻かれていく様を眺めているだけでいろんなアイデアが浮かんでくるです。
コツコツは無駄ではありません。

もう一つコツコツやっているのは縫物。10年ほど前に染めた桜染めのリネンを(一昨年、新に染め直しました)継ぎ接ぎしています。
ポシャギ風かなぁ。楽しいです。

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