翔工房
Sho Textile Factory

工房の日々dairy note

工房の日々

一日だけ織り姫になって機を織る

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一日手織り体験用の経糸は夏場は高級リネン・サフィランを使用してます。
普通のリネン糸とは違い絹のような光沢と綿のような柔らかさがあります。

体験用にどうしてそんなに高価な糸を使うのですかと生徒さんが笑います。

いえいえ、初めて織物を体験する人だからこそ手織り布の良さを実感してもらいたいのです。
特に夏場の巻物は優しく涼やかに首元を守る布でありたいと思うのです。

色は体験する方が自由に緯糸を選べるように白にしています。
(ちょっとアクセントにサイドに藍染め糸を)
太宰府から来られたⅯさんは首元に赤い色をと久留米絣の括り糸を選ばれました。
アクセントの黄色が素敵ですね。なんと、はるばると鹿児島から来られたTさんは寒色系のブルーと白でまとめられました。
手織は初めてのお二人。
はじめは緊張されてましたが1時間も織っているとだんだん手つきが良くなりスピードも出てきます。

マフラーはだいたい170㎝前後織らないと完成しません。
生徒さんでもなかなか難しいところですが体験の方はよく頑張られます。
未だギブアップした方はいらっしゃいませんよ。
織り上げたマフラーは房を結んで作った後、湯通しします。
糸の緊張が解け、糸も膨らんで滑らかな布になります。
その後乾かして房を切り揃えて完成です(体験では乾かす時間が足りないので濡れたまま切っています)
体験者の笑顔が一段と素敵になる瞬間です。

出来立てほやほやのマフラーを首に巻いて記念撮影
(本当は濡れているのだけど皆さんの満足感が溢れた写真は私の宝物)
私の緊張がゆるむ瞬間です。

織物って、本当は織り始めるまでの糸掛けの段取りが大変なのです。
それを習得するには時間が掛かります。
教室に通ってもらって自分の手で一から習うことがベストですが継続的に時間を作ることはハードルが高いですね。
そんな方に是非お勧めします。

一日だけ織り姫になってマフラー織りを楽しんでください。

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