工房の日々
倫子さんのストール
memory,School,
真っ白なストール完成です。
経糸はサフィラン、緯糸は自分で紡いだ木綿糸と紡績糸2種も混ぜた表情豊かな白です。
完成して満足げに纏う姿が美しいです。
この後、房作りをして湯通しする作業は自宅でということでこのミッションは終わりです。
彼女はシュナイター教育を受けている中学2年生です。
一人ひとりの個性を尊重し、潜在的な能力を引きだす学校とか。
聞いてはいましたが、、なるほどねぇと感心するくらい自分をはっきり主張できる倫子さん。
きっとそのように教育されてきたんだと思いますが、それだけではない利発さを感じます。
目指しているのは服飾関係の仕事とか。
学校の夏の研究発表のテーマに布作りを選んだことから私との関りができました。
機械織りの布が溢れる今の世の中、服も簡単にポイポイ捨てる時代。
布を作るまでの工程、人が布を生み出した歴史なども話しながら、、
まずは糸を紡ぐところから始めました。
中学生が機に糸を掛けるまでの面倒な工程を楽しむ姿にちょっと感動でした。
そして4回で布を織りあげたのにも驚きでした。
本当に布や服が好きななんだと熱い気持ちが伝わってきました。
これから先も倫子さんの服作りの道が続きますようにと願っています。
そして子供の思いをしっかりサポートされるお母様、ご家族こそ素晴らしいなと思いました。
、、私にも遥か昔の中学生の時、将来進みたい道があったんですよね~
それを母に話した時、一笑されました。
『将来料理の先生になりたい』
『つまらん!仕事にしなくても女は毎日料理しないといけない』
確かにと思いその道は取り消しました。