工房の日々
東北染織旅の記録①
memory,
仙台空港から最初に向かったのは山形県の東根市美術館。
今回の旅を企画してくださったEさんの快適な運転でどこに行くかさっぱりわかりませんでしたが初っ端から頭をガンと殴られるような衝撃的な織物を目に焼き付けることになりました。
図録の説明によると
リュイユとは毛足の長いフィンランドを代表する伝統織物。
「リュイユ」と称するものは北欧地域で地域で作られたもののみを指す。
古くは寝具として、その後は壁掛けや室内装飾としてフィンランドの生活の中で用いられた。
図録のページに実際に飾られている写真が素敵。何と何と温かい織物。
雪に閉ざされた北の国の生活は辛いだろうななどと思っていましたが家に入ると温かいもので満たされていたんですね。撮影しても良いというのはありがたいことでした。
リュイユ展を冬は雪で閉ざされる山形に持ってきた美術館の方の思いが伝わる展示会でした。
私は羊毛を紡いで織るホームスパンを自分の制作の中心にしていますが近年スランプに陥っていました。
『ホームスパンは現代の日本の暮らしに必要?』
思いは常に頭の中をぐるぐる回っていましたがリュイユを見て迷いは消えました。
また前に進めそうです。
この後は河北町にある紅花資料館に向かいました。
その報告は、また。