工房の日々
春風にのって
お久しぶりです。
大量に頂いた土筆の袴を取りながら春を実感しています。
毎年のことながら3月は確定申告が終わらないと気持ちが定まりません。
今年こそはチャチャっと済みそうとパソコンに向かったのですが、画面が先に進まない、、
途中、パソコンを買い替えたら入力したデータが消えてたり、、
今年もやっぱりお助けマンの生徒さんに助けてもらいました。
ありがたいことです。
自宅が仕事場で、毎日織仕事をしているせいか、時々頭がおかしくなります笑
気分転換に九州国立博物館で開催中の「長沢芦雪展」を見てきました。春の柔らかな日差しを受けて一輪だけ残っていた椿。
久しぶりに見て美しかった。
後ろの青は博物館のガラスの外観。
猫のまなざしの虎の絵が気になっていましたが、実物もやはり可愛い虎ちゃんでした。
そしてそこには深い意味があったりして。自分のことを青丹三昧と言い、短い一生の中で奇才を発揮した芦雪。
素晴らしかった。
美術館の帰りは気持ちが高ぶります。
感動を胸に、また日々の織物三昧を楽しみたいと早く帰りたいと思うんですよね。
とても単純で分かりやすい性格です笑
さて、写真はイランから届いた大量の手紡ぎ羊毛。
冬に頼んでやっと届きました。
どれも紡ぎ手の指先の感覚まで伝わってきそうな、、見てるだけで口角が上がるお宝糸です。
糸紡ぎが得意な翔工房ですから自分たちでも紡げるのですが、最近柔らかい原毛ばかりでワイルドなのが少ないのが悩みでした。
生徒さんから相談を受けてもお勧めが分からなくなっていました。
ギャッペを輸入販売している方(生徒さんの一人)に相談したら原毛ではなく現地で手紡ぎされた糸を探してくれました。
紡ぐ手間いらずで価格も安い。
それでいて写真のような表情豊かな糸たち。
春風に乗って翔工房にやってきた可愛い羊の群れのような糸達から、何かが動き出しそうです。
まずは私が使って確かめてから。