翔工房
Sho Textile Factory

工房の日々dairy note

工房の日々

心は平安絵巻

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年末の桜染めから始まって、正月の2日から織り始めた布がやっと形になりました。
5㎝×7㎝手のひらに可愛く収まるサイズです。
小さいものを縫うのは手間がかかります。
寸法1㎜の違いに泣かされるミシン掛けでした。
しっぽのようなタッセルが可愛いと思ったのですが、付け位置や長さも変更となり最初っから作り直し。
タッセルも小さいので手間がかかります。
でも可愛い。
私の仕事はここまで。
テーマの源氏物語に沿ったものが出来たかどうかは分かりませんが織っている時、形を考える時、、気持ちは平安絵巻の中にありました。
もっとさらりとした柄が良かったのかもと思わないではありませんが源氏物語に登場する麗しき姫君たちの十二単の衣擦れの音が耳元でサラサラと聞こえてくるものですから、、一番上に着る唐衣の柄や襟の重ねの美しさを少しでも表現できればと思いました。
これまで染めてきた草木染の残り糸が大活躍しました。
茜、紅花、藍などの他に、何で染めたか思い出せない糸も織り込んでいます。

後は香りの先生にお任せ。
出来上がりの報告をお楽しみに。

、、年の初めの仕事が終わった。
そう思ったとたん体から力が抜けて力が入らなくなりました。
ここ数日ダラダラして過ごしていましたら素敵な知らせが届きました。

昨年の民藝館展に出品していた2点の作品が返ってきました。
(売れてくれれば返ってこないのですが、作った自分でも買えない高額品なので仕方がない笑)
やけに軽いなぁ~と思って箱を開けたら一枚売れてました~。

初めてのグリーンに挑戦したストールでとても自信があったのですが講評会に出席した時、講評してくださった先生に毛玉になりやすいと注意されたものでした。
ウールの毛玉は仕方がないことで毛玉ができない毛織物を作ることの方が難しいと、いろんな方に慰めていただいた、曰くつきのものでした。
なので嬉しくてたまりません。
もし購入した方がわかれば毛玉取はお任せくださいと言いたいです。

返却されてからちゃんと写真撮ろうと思っていたのですが記録用があったのでご覧ください。深い緑から若草色までのグラデーションに紡いだ糸を緯糸にして織っています。
作るときに付けた題名は「木霊」
グリーンの色の移り変わりが美しくて、カードしながら、紡ぎながら、森の中に迷い込んで幸せな気持ちになる錯覚さえ覚えたことを思い出します。
このシリーズはこれからも続けたいと思っていたので自信がつきました。
毛玉の問題も検討してみたいと思っています。
もう一点はいつもの茜のビックサイズ。
これも良い出来だと自分では思っています。四隅にタッセルがついています。
三角に折って掛けてみました。
かなり良い茜色に染まっています。

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