工房の日々
諦めないでよかった
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先ほど出作品を発送してきました。
ゲストとして参加させていただくようになって3回目。
主宰の鈴木さんは大変交友関係の広い方で、毎回沢山の来場者で賑わう展示会です。
鈴木さんの柔らかく奥深い作品を拝見するのも楽しみだし、他のゲストさんの分野の違う作品の数々を拝見するのも楽しみです。
私は20日~22日名古屋に滞在します。
他にもお楽しみがいっぱいの名古屋行き。
忙中閑ありと言いますから、この先の忙しさの前の一休みを楽しんできたいと思います。一昨日、やっと織り機から下ろした茜のストール。
織り始めから2週間もかかってしまった。
これはとても織り進まないから、あきらめようと鋏を持ちましたが、、
博多織作家のSさんが、同じ時期、悪戦苦闘していて「ここで切ってしまえばこれまで織ってきた布が可哀そうだから」と言っていた声が頭をよぎって、、心は泣きながら織り続けました。
私が頑張ったというより糸が頑張ってくれました。
昼夜織という技法で通常の2倍の(裏と表)経糸ですから撚りが甘い単糸の手紡糸にはあまり向かない技法です。
撚りを強くすれ良いのですが、硬い糸ではふんわりとした風合いの布はできませんから。写真を見れば糸の密度がわかりますね。
これが上下するのですから糸の毛羽立ちがものすごくて踏み木を踏んでも綜絖枠が開かない。
一段ごとに手で開口しながら織りました。
おまけにピックアップ方式で柄を出しています。
何度も切れては繋ぐの繰り返し。
やっと織り上がった時は久々の感動でした。
諦めないでよかった。
思えば、4月の水の音タペストリー並みの苦労作となりました。
名古屋に行く前に出来上がりを目標に房作りしています。