翔工房
Sho Textile Factory

工房の日々dairy note

工房の日々

東北染織旅の報告③

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今回の一番の目的は紫根染め体験。
宮城県加美町で長く染織をされている笠原博氏を訪ねました。
何処までも続く美しい稲田を眺めながら、途中有名な銀山温泉にちょい寄りしてたどり着いたのは加美富士と呼ばれ町のシンボルの薬莱山の麓。
人家もない山の中に構えられた機織伝習館。
冬は雪で通えないそうです。
笠原氏はここで自身の染織(草木染の着物や帯)と機織りの指導をされています。
気持ち良くよく整えられた工房で、染織を始めたいきさつ、インターネットもない時代に染織の情報を得る苦労など聞いていると私も同時代同じような苦労があったことが蘇ってきました

ここの自然環境の中で観る景色、採集する植物の色が私の作るものの元となっていますと誇らしげに言われることに感動しました。

今回は特別3名だけの紫根染め体験をさせていただきました。
紫根染めは着物を織っていたころに何度か挑戦したことがありますが簡単に美しい紫が染まるという訳ではありません。
植物ですから染める素材も選びます。
今回はシルクとカディ(綿)の大判ストールですが、これが厄介だそうで試行錯誤されたそうです。
(ストールを提供してくださったのはEさん)
綿が染まらないんですよね、、どちらを主体に染めていくかで迷われたと思います。
結果は柔らかな色調の紫で綿とシルクも同じように染まっていました。
お見事です。
写真で分かるように最初の薄い赤味が時間とともに紫に変わります。
色斑にならないように混ぜるだけでしたが、ず~っと古の色に酔っいました。

工房も拝見
ここで染織を学ばれている生徒さんの織り機には手前から、榛の木、紫根、桜で染めた着尺が掛かっていました。
翔工房とは雰囲気の違う和の香りのする工房でした。工房の外には昔話に出てきそうな水車小屋が。
同行者の紗千子さんが熱心に見入っていました。この後は薬來山の麓のテーマパークで昼食。
デザートのソフトクリーム食べながら先ほどの素晴らしい紫根染めのご指導を思い出していました。

この後は笠原氏のもう一つの仕事、地元の物つくりの発信基地として運営されている「工藝藍学舎」へと向かいます。

写真を沢山載せたいので細切れに書いています。
またお付き合いください。

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