工房の日々
コチニール ふたたび
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草木の染め手帖、3回目となりました。
先月に続いてコチニールです。
淡い色も堅牢度があるコチニールは植物ではなくカイガラムシの一種ですが、赤や紫を染めるのに昔から重宝されてきた天然染料です。
化粧品や食品の色付けにも使われていますね。
幅広く使いこなしてもらうために前回の5%から濃度をぐっと下げて1%にしてみました。
クチナシを一緒に入れてオレンジ色もきれいに染まりますよ。
草木の染め手帖は、なるべく正確なデータを得るために一度に同条件で染めることにしています。
1日で染めるためにいろいろ工夫していますし、参加してくれる皆さんには大変な作業となっています。
けれど、これが手元にあったら、、きっとその先の草木染の良い資料になることは間違いありません。
実際に参加して自分の手で染めることにも意義があると思っています。
今回も媒染剤違いや素材違いで様々な色が染まりましたが、どの色も可愛い。
今回は私の不注意で媒染剤を間違えるアクシデントがありましたので1色多い20色そめあがりました(早く気が付いてよかった!)
染めあがった糸を干す生徒さんたちの表情が、やり遂げた感ありで良い。
さて、草木もぐんぐん成長してきたこの2か月、来月は何を染めようか迷っています。
ヨモギ、ローズマリー、月桂樹、オリーブも手に入りそうです。
工房生以外の方も参加できますのでお問い合わせください。
一度に20色くらい染め分ける体験などそうそうありませんよ。